HOME

ようこそ、杉浦恵子の韃靼そば茶のホームページへ

物語其の一 韃靼そば茶の誕生

すべては母のために

母のために、体に良いお茶を作りたい。命ある限り親孝行したいのです。

そば茶畑

そば愛好会の方々にも応援していただき3年の歳月をかけて増やし、収穫したそばの実を持って札幌のお茶加工会社に出向きました。
その会社の担当の方はお茶への情熱を持っている方で、すぐに納得していただけました。そして、北海道には蒸す設備が整っていないので、付き合いのある静岡のお茶屋さんに作っていただけるよう頼んでみましょうと言っていただけたのです。

しかし、そばの実の殻がむけず、むけなければお茶には出来ない」との答えが返ってきたのです。私は、韃靼そばの殻が持つ、ルチンやポリフェノールなどの体にとても良い成分を一番大切に考えていました。味を優先にして作るお茶屋さんに、何度も何度も頼み込んで、「何とか試みましょう」と言ってくださいましたが、それから月日は経つばかりだったのです。

ひと握りの種が東京ドーム1つ分の広さである5haの畑になり、花も咲き始めた頃です。畑に出ていた私に電話が入りました。
「静岡からお客様です。すぐに戻ってきてください。」
しかし、戻ったときにそのお客様はもう居ませんでした。
急いで駅に駆けつけ、北海道のお土産袋をお持ちのご夫婦を見つけ、「静岡のお茶屋さんでは?」と声をお掛けしました。そのご夫婦は、そばの加工をお願いしていた、静岡のお茶屋の社長ご夫婦でした。
社長ご夫婦は、あまりに私が熱心なものだから本当に出来ているか畑を観に来たとおっしゃったのです。駅からお二人を乗せて畑へと急ぎ、雨上がりの畑をご案内しました。
「ここまでするのに3年かけました。母のために、体に良いお茶を作りたい。今流行らない言葉かもしれませんが、命ある限り親孝行したいのです。どうかお力をお貸し下さい」
私の願いに、社長さんはぬかるみの畑に入ってうなずいてくれたのです。

後日すぐに静岡のお茶屋さんから電話があり、「杉浦さん、作りましょう。社長から、『女性ひとりであんなに熱く頑張っている人間はいない。
協力してあげなさい。』と連絡が入ったのです。

PAGE TOP

COPYRIGHT(C)syueri ALL RIGHT SRESERVED